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発達の凸凹は、どの子にもある|グレーゾーンで悩むあなたへ

「うちの子、グレーゾーンかもしれない」

検査を受けても、はっきりとした診断は出ない。でも確かに育てにくさを感じている。この悩み、本当に辛いですよね。

白でも黒でもない。だからこそ、どうしたらいいかわからない。今日は、そんなあなたに知ってほしいことがあります。


実は、みんな凸凹している

突然ですが、こんな人はいるでしょうか?

  • 全科目オール5の優等生
  • 運動も勉強も人付き合いも完璧
  • 苦手なことが一つもない人

いませんよね。

誰にでも、得意なことと苦手なことがあります。それが「凸凹」です。つまり、すべての人は凸凹しているんです。


「発達障害」は凸凹の大きさの違い

発達障害と呼ばれるのは、この凸凹が特に大きい状態。

得意なことはすごく得意。苦手なことは極端に苦手。その差が、日常生活に困り感を生んでいる。

でも、凸凹があること自体は特別じゃありません。

誰もが持っている個性の、ちょっと大きめのバージョンなんです。


グレーゾーンは「凸凹中くらい」

診断がつくほどではないけれど。困り感は確かにある。

それが、グレーゾーンです。

グレーゾーンのお子さんの特徴

  • 集団生活では困ることがあるけど、家では大丈夫
  • できる時とできない時の差が激しい
  • 得意なことは人並み以上、苦手なことは極端
  • 頑張ればなんとかなる、でも本人は疲れている

心当たり、ありませんか?


「普通」って、実はあいまい

「普通の子と違う気がする」そう感じて、不安になっていませんか?

でも、考えてみてください。「普通」って、誰のことでしょう?

クラスを思い浮かべてください

  • じっとしていられない子
  • 忘れ物が多い子
  • 友達とうまく話せない子
  • 空気を読みすぎて疲れる子
  • こだわりが強い子

何人くらい、思い浮かびますか?

実は、クラスの3〜4人に1人は、何かしらの「困り感」を抱えています。


線引きは、実はあいまい

「発達障害」と「そうでない」の境界線。実は、はっきりとは引けないんです。

例えば、こんなふうに

凸凹小 ← グレーゾーン → 凸凹大
    |                |
   診断なし         診断あり

この真ん中あたりが、グレーゾーン。診断がつくかどうかは、凸凹の大きさと困り感の強さで決まります。

でも、境界線上にいる人は、どちらに入ってもおかしくないんです。


診断がなくても、困っているなら

「診断がつかないから、サポートを受けられない」そんなふうに思っていませんか?

それは違います。

大切なのは「診断名」ではなく、「今、困っているかどうか」。

困っているなら、それは支援を受けていい理由です。グレーゾーンでも、堂々と相談してください。


「特別」じゃなく「個性」として

発達障害と聞くと、特別な子のように感じますよね。

でも実際は、個性の一つなんです。

こう考えてみてください

  • 左利きの人は「手の使い方障害」でしょうか?
  • 近視の人は「目の見え方障害」でしょうか?

違いますよね。それと同じです。

脳の働き方に個性があるだけ。それが、発達特性です。


お子さんは、悪い子じゃない

空気が読めない。すぐに手が出る。集中が続かない。

でも、それはお子さんのせいじゃありません。

悪気があるわけでも、やる気がないわけでもない。ただ、脳の特性として、それが難しいだけなんです。


あなたも、悪い親じゃない

「私の育て方が悪いのかな」何度そう思いましたか?

もう、自分を責めないでください。

グレーゾーンの子を育てるのは、本当に大変です。手探りで、誰にも理解されず、一人で抱え込んで。

あなたは、十分に頑張っています。


凸凹を「強み」に変える

苦手なことばかりに目がいってしまいますよね。

でも、お子さんにはすごい「凸」の部分もあるはずです。

凸凹の子の強み

  • こだわりが強い → 専門性が高い
  • 多動気味 → 行動力がある
  • 感覚が鋭敏 → 繊細な感性を持つ
  • マイペース → 自分軸がある

見方を変えれば、これらは武器になります。


大切なのは「その子に合った環境」

凸凹を無理に平らにする必要はありません。

その子に合った環境を整えることが、何より大切です。

環境を整えるとは

  • 苦手なことは、サポートやツールで補う
  • 得意なことは、思い切り伸ばす
  • 本人が安心できる居場所を作る
  • 「できない」ではなく「やり方が違う」と捉える

それだけで、お子さんの表情が変わります。


グレーゾーンだからこその難しさ

診断がつけば、支援につながりやすい。診断がなければ、悩む必要もない。

でも、グレーゾーンは中途半端で一番辛い。

周りには「大丈夫そう」と思われる。でも本人も親も、確かに困っている。

その悩み、私たちは理解しています。


一人で抱え込まないで

「こんなことで相談していいのかな」そう思っていませんか?

グレーゾーンでも、相談していいんです。

診断がなくても。はっきりしなくても。困っているなら、それは相談する理由として十分です。

あなたの悩みを、そのまま受け止めます。


凸凹は、個性です

お子さんの凸凹は、消すべきものではありません。

それは、その子らしさの一部です。

大切なのは、凸凹をなくすことじゃない。凸凹のまま、幸せに生きられる方法を見つけること。

そのお手伝いを、させてください。


最後に

発達の凸凹は、どの子にもあります。

その大きさが、ちょっと大きいだけ。特別なことじゃないんです。

グレーゾーンで悩むあなた。診断がつかなくて不安なあなた。

あなたの感じている困り感は、本物です。

一人で悩まず、話を聞かせてください。一緒に、お子さんに合った方法を探していきましょう。

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